ETV50クラシック・アーカイブ~和洋名演名舞台~ 第2部 世紀の名演奏

ETV50クラシック・アーカイブ(NHK教育)、録画しておいたものをやっと観た。
最初はカラヤン=ウィーン・フィルによる「未完成」(1959年来日時の映像)。
4本ずつの木管も壮観だったが、開始早々いきなりプリンツがアシに任せて休み始めたので驚く。カラヤンの解釈は若い頃から亡くなる直前までほとんど変わっていない。なお、オーボエはマイヤホーファ、クラリネットはプリンツ、ファゴットはエールベルガー(弟)まではわかったが、ホルンは誰が吹いているのだろうか、などと思っているうちに終了してしまった。
(途中は省略して)最後に放送されたのが、クライバー=バイエルン国立管弦楽団によるベートーヴェン:交響曲第7番全曲。1986年5月、昭和女子大人見記念講堂での演奏。一回目のニューイヤーコンサートよりさらに3年前で、クライバーはこの時55歳。なお、同じバイエルン国立Oとのライブ(ORFEO)は1982年、アムステルダム・コンセルトヘボウとの映像(PHILIPS)は1983年であり、今回の演奏もその延長上にあるものだった。
いつもながらクライバーの指揮ぶりは、流麗、優美、しなやかで美しく、曲想を体現するのにこれ以上の動きはないと思わせる見事なもの。左手(腕?)の表現力もとびきり雄弁。そして、思い切りオケを煽るところ(第一楽章101小節からの木管など)や、ものすごい速さの第三楽章、終楽章での高揚感も以前の演奏と同様もしくはそれ以上と思う。さらに、テンポは今回の演奏が最も速かったように感じた。第一楽章冒頭や序奏は、クライバーの棒が降りたタイミングとオケの音の出始めにかなりの時間差があったが、楽章が進むに連れて反応が速くなっていったのも興味深い・・。
それにしても、前半はクライバーばかりでほとんどオケを映さなかったカメラが、後半になって(本当に観たいところで)映さなくてもよい奏者ばかりにカメラを向けていたのはどういうことか理解できなかった。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック