最近読んだ本 2022/06

●「体内時計応用法~リズム研究をどう社会に応用するか~」田原優編著、柴田重信監修、大池秀明、楠瀬直喜、駒田陽子、中村孝博著(杏林書院/2022.5)
体内時計に関する基礎研究の成果を如何に社会に還元・応用するかという観点で、Q&A形式で分かりやすく構成されている。
社会的時差ボケ(社会的に制約を受けた生活リズムと体内時計の不一致)は海外旅行や交替勤務に比べると時計のズレは小さいが、心身の健康にはさまざまな影響を与えるという。また、夜間の光(特に青色)の体内時計への影響などなどが解説される。
さらに、
・朝食は体内時計をリセットする効果があるため必須
・魚油(不飽和脂肪酸)の摂取は朝が効果的
・老化を確実に遅らせる方法はカロリー制限(NHK「ヒューマニエンス」でも言及されていた)
・高血圧予防には夕方の運動が効果的
・夕方よりも朝のタンパク質摂取で筋肉増加
・交感神経の活動性がピークを迎える午前中のワクチン接種は、より高く安定した効果が得られる
など、実用的な研究成果も紹介されている。

●「世界の華麗なチューリップ名鑑 TULIPS」ジェーン・イースト著、レイチェル・ワーン写真(日本文芸社/2022.5)
TULIPS.jpg
チューリップの品種銘鑑。 色、形、育て方など現在人気の品種を多数掲載し詳しく解説している。 見たこともないような珍しい品種も載っている。とにかく写真がひじょうに美しい。

●「伊能忠敬の古地図を歩く~江戸東京編~」河出書房新社編集部編(河出書房新社/2022.4)
伊能忠敬らの測量隊が歩いた道をたどるためのガイドブック。彼らが一日で歩いたのと同じくらいの距離を歩くようなコースが設定されている。19のコースが、地図と要所要所の写真/コメントが添えられており興味深い。

●「1日1ページ 意外と知らない 東京のすべて365」文響社編(文響社/2022.3)
東京にまつわる、歴史、自然、物語、商業・娯楽、暮らし・文化、人物、まち、といったテーマについて、365日分の内容が盛り込まれている。
かなりのバラつきがあり、読むのに苦労(?)したが、毎日一項目という程度のペースであれば読み通すことも可能かも知れない。

●「世界で一番美しい蝶図鑑」海野和男著(誠文堂新光社/2022.3)
世界各地に生息する蝶の写真が、「飛ぶ」「とまる」「オスとメス」「テリトリー」「集団」ほかの切り口で掲載されている。
風景写真などと異なり、いつどこに出現するかわからない蝶という対象を写真に収めるのはかなりの困難が伴うことは想像に難くない。
その意味では貴重な写真集と思う。

●「東京休日端っこ散歩」岩本薫著(山と渓谷社 ヤマケイ新書/2022.2)
「東京の端っこ」をめぐる散歩エッセイ&ガイド。都心周辺:JR海芝浦駅、東京ゲートブリッジ、夢の島公園ほか、東京近郊:奥多摩町、あきるの市、檜原村ほかが紹介される。ちょっと行ってみたくなるところもあった。
フォントが小さくかなり読み難かった。写真ももう少し大きく、かつカラーであればさらに魅力が増したと思われる。

●「どうしてこうなっちゃったか」藤倉大著(幻冬舎/2022.1)
現代の天才作曲家藤倉大による「早すぎる自伝」。想像していた体裁/内容とはかけ離れた、400ページを超す大作で、その内容も凡人の想像をはるかに凌駕する波乱万丈のストーリー。読みだしたら止められない面白さだった。音楽好きでない人も楽しめると思うが、音楽好きの人、マニアの人はさらに楽しめる。中でもブーレーズのエピソードは驚嘆するものだった。

●「母の待つ里」浅田次郎著(新潮社/2022.1)
久しぶりに浅田次郎を読んだ。
設定は奇抜ではあるが、なかなか読ませる内容ではあった。

●「旅の絵日記」和田誠、平野レミ著(中央公論新社/2021.12)
1989年夏、一家がフランス、スペイン、イタリアを旅した様子が描かれている。日記は平野レミ、挿絵は和田誠。
平野の文章は素直で自然で読みやすい。和田のイラストも良い味を出している。

●「ポップス歌手の耐えられない軽さ」桑田佳祐著(文藝春秋/2021.10)
「週刊文春」に2020年1月から2021年4月にかけて連載したエッセイの単行本化、全432ページの大作。
自身の原点や現代社会への思い、茅ヶ崎での少年時代、青山学院時代の思い出、ザ・ビートルズ、エリック・クラプトン、ボブ・ディラン、クールファイブ、沢田研二、尾崎紀世彦などの音楽についても語られる。全般的に自然体のところに共感した。

●「江ノ島西浦写真館」三上延著(光文社/2015.12)
この本は間違いなく以前に読んでいるのだが、
https://zauberfloete.seesaa.net/article/201602article_14.html
読み初めたときはもちろん、読み終わっても、以前読んだことが思い出せなかった。脳の老化が進んでいるのだろうか・・・。

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