シベリウス:ヴァイオリン協奏曲ニ短調

交響曲第2番と第3番の間に作曲されたこの曲は、初期の作品に分類されることが多いが、後期の作品に通じるような不思議な雰囲気も併せ持っており、その意味で過渡的な作品と思う。
1892 交響詩「エン・サガ」
1893 「カレリア」組曲
1893~95 レンミンカイネン組曲(4つの伝説曲)
1899 交響詩「フィンランディア」
1899 交響曲第1番ホ短調
1901~02 交響曲第2番ニ長調
1903~05 ヴァイオリン協奏曲ニ短調(初稿:1904年、第2稿:1905年)
1907 交響曲第3番ハ長調
1911 交響曲第4番イ短調

この曲を某オケで演奏したのは2005年のことなので、もう17年が経つ。
その準備のためにスコアも購入し 曲も勉強したが、その後はテレビで見たりCDで聴く程度。
と思って過去ブログを調べてみたら意外に回数多く視聴していることに驚いた。
○ハーン/サロネン=スウェーデン放送響
https://zauberfloete.seesaa.net/article/200803article_6.html
○諏訪内晶子/アシュケナージ=フィルハーモニアO
https://zauberfloete.seesaa.net/article/200812article_14.html
○竹澤恭子/ブロムシュテット=N響
https://zauberfloete.seesaa.net/article/201201article_8.html
○カヴァコス/ゲルギエフ=マリンスキー劇場O
https://zauberfloete.seesaa.net/article/201301article_19.html
○庄司紗矢香/ヤルヴィ=N響
https://zauberfloete.seesaa.net/article/201505article_11.html
○カヴァコス/ラトル=BPh
https://zauberfloete.seesaa.net/article/201506article_2.html
○諏訪内晶子/ヤルヴィ=N響
https://zauberfloete.seesaa.net/article/201705article_13.html
○庄司紗矢香/サロネン=フィルハーモニアO
https://zauberfloete.seesaa.net/article/202005article_19.html
○青木尚佳/ヤルヴィ=N響
https://zauberfloete.seesaa.net/article/202109article_28.html

そして今回BPhデジタルコンサートホールで視聴したのは、
○ジャニーヌ・ヤンセン/サカリ・オラモ=BPh
2022年6月18日のコンサート。
https://www.digitalconcerthall.com/en/concert/53838
圧倒的な名演だった。
ヤンセンは、曲の開始から終了までひじょうに厳しい表情で、恐ろしく気合が入っていた。
完璧なテクニック&クリアで透徹した表現、そして熱い演奏ながら冷静さも併せ持っている。
オラモ=BPhも、ソロとのバランスもよく考えられ、またアンサンブルも絶妙で素晴らしい演奏だった。
特に第一楽章終盤のアレグロ・モルト・ヴィヴァ―チェから最後まで。
ヴァイオリンが先走って、伴奏の木管などとかみ合わないことが少なくないのだが、バランス/タテの線も完璧で見事な演奏だった。

ベルリン・フィルのメンバー:
コンマス:ダナイローヴァ、トップサイド:ピヒルメール、ヴィオラ:グロス、チェロ:クヴァント
*ホーネクよりもダナイローヴァの方が違和感はない。
https://zauberfloete.seesaa.net/article/202205article_36.html
Fl:エキストラ女性、ヴェーバー、Ob:ケリー、ハルトマン、Kl:オッテンザマー、クーダー、Fg:ダミアーノ、古谷
Hr:ドール、サラ、エキストラ、シュレッケンベルガー

なお、あらためて大画面/クリアな映像で観ると、ヴィオラのソロはもちろん、ヴィオラが2部に分かれていたり、ソロの伴奏の時に弦の1プルトのみ/コントラバス:1、などの細かい指定があることがわかり、あらためてスコアを見直してしまった。

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