最近読んだ本 2022/09

●「ワイン テイスティング バイブル」谷宜英著(ナツメ社/2022.8)
テイスティングにあたっての技術の基本(外観、香り、味わい、特徴)、ワインの基礎知識(ブドウ品種、産地、造り、熟成など)が網羅されている、一通り目は通すが、本書は常に手元に置いて、必要な時に参照しなければならない(購入する必要がある)。

●「女はよい匂いのする男を選ぶ! なぜ」竹内久美子著(WAC/2022.7)
「動物行動学で語る”男と女”」のサブタイトルにもあるように、さまざまな研究成果をもとに人間の男と女の行動、繁殖戦略などについて解説されている。
本のタイトルに関しては、2005年の研究で、女子学生が判定した「他者よりも心理的に優位であるという結果の出た男は、匂いがセクシーな傾向にあると評価された」という結果。ただし、そう評価できるのは彼氏がいるという女限定で、しかもその女が妊娠しやすい時期にあるときのみであるという。彼氏がいる女とは、できた子を自分の子と信じて育ててくれる男を確保している女という意味で、よって子ができやすい時期に、心理的に優位な男の匂いをセクシーと感じ受け入れようとする(その相手はまず間違いなく、現在の彼氏よりも質の良い男であり、そうであるからこそセクシーだと感知する)。
しかし、冒頭から展開されている ポリコレ(ポリティカル・コレクトネス)に対する批判にはやや閉口した。

●「70歳からの生き方が寿命を決める!」和田秀樹監修(宝島社/2022.7)
監修者は高齢者専門の精神科医。健康で生き生きとした80代を迎えるための習慣として、「老いを遅らせる食事&運動」、健康に老いるために やめたほうがいいこと、続けるべきこと、体と頭を元気にする5つの法則などなどが紹介される。

●「リ・アルティジャーニ~ルネサンス画家職人伝~」ヤマザキマリ著(新潮社とんぼの本/2022.6)
ヴァザーリ:「美術家列伝」を基にした著作。「アルティジャーニ」とは職人のこと。ルネサンスの繁栄を支えたのは職人としての絵師だったという視点で描かれる。ルネサンス期を、ィレンツェ、ナポリ、ヴェネツィアに分けて、時代を追って描いており、ボッティチェリ、リッピ、レオナルド、メッシーナ、ベッリーニなどが登場する。内容的にはかなりのマニア向け。

●「健康寿命を決める70の選択肢」森田豊著(扶桑社/2022.5)
TBSラジオの「ジェーン・スー 生活は踊る」の番組内コンテンツとして、リスナーに楽しまれていた「医療クイズ」コーナーの書籍化。
免疫、睡眠、栄養、加齢、心の健康などの分野から、論文として研究結果が発表されたり、医師としての臨床経験を基にした健康・医療情報を「クイズ」形式によって紹介している。ひじょうに読みやすくためになった。

●「てのひらの未来 おいしいコーヒーのいれ方 Second Season :アナザーストーリー」村山由佳著(集英社/2022.5)
https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=978-4-08-744382-0
「おいしいコーヒーのいれ方」シリーズの最終巻。ストーリー自体は前巻で完結していたのだが、アナザーストーリーということで主人公の周りの人たちの視線でのもう一つの物語という位置づけになっている。
それにしても、各巻の間隔が空いているため、毎回それまでのストーリーを思い出すのに時間がかかり苦労した。

●「壁とともに生きる」~わたしと「安部公房」~ヤマザキマリ著(NHK出版新書/2022.5)
「砂の女」については、6月にNHK Eテレ「100分de名著」で採り上げられており、私も見た。
https://www.nhk.jp/p/meicho/ts/XZGWLG117Y/blog/bl/pEwB9LAbAN/bp/plP4PA8qQl/
本書では「砂の女」に加え、「壁」「飢餓同盟」「けものたちは故郷をめざす」「他人の顔」「方舟さくら丸」などの作品が紹介されている。
が、単なる作品解説ではなく、ポイントは著者の人生経験と重ねられている点であり、その意味で彼女の自叙伝にもなっている。

●「ピンピン、ひらり。~鎌田式しなやか老活術~」鎌田實著(小学館新書/2022.4)
「死ぬ間際までピンピン元気に生きて、ひらりと逝きたい」という生き方は目標ではあったが、「ピンピン」と「ひらり」の間にある「老い」というものに気付いたのは自身の入院治療の時だったという。
本書では、著者の体験から得た老いの受け止め方、ピンピン元気なときを延ばす生活習慣、老いの価値の見つけ方などについて語られる。
繰り返し語られているが、(人間は)「いつか必ず死ぬ」ということを意識すると「老い」も違った姿が見えてくる。

●「管楽器 伝説の名手たち」/「バンドジャーナル」「音楽の友」「レコード芸術」編(音楽之友社/2021.9)
一部書下ろしもあるが、上記三誌に掲載されたインタビュー記事などが編集され再掲載されている。
フルート、オーボエ、クラリネット、サックス、ホルン、トランペット、トロンボーン、チューバの名手は登場するのだが、なぜかファゴットの名手だけはまったく登場しない。やはり管楽器としては最もマイナーな楽器ということなのだろう。
記事として面白かったのは、千葉馨が書いたデニス・ブレインに関するエッセイで私は初めて読んだ。

●「世界の城」写真:アマナイメージズ(パイ インターナショナル/2013.1)
世界各国の城と宮殿の写真集。外観、内観、庭園、城壁などがオールカラー(但し大きくはない)で紹介される。
数ヵ所は行ったことがあるとはいえ、ほとんどが未だ行ったことのないところばかり・・。ホーエンツォレルン城には一度行ってみたかった。

●「世界の名指揮者名鑑866」(音楽之友社/2010.1)
外国人指揮者766人、日本人指揮者100人が載っており、外国人指揮者の場合、グループ1~4に分類されており、グループ1(59人)は1ページひとり、グループ2(101人)は1ページふたり、グループ3(191人)は1ページ4人、グループ4(415人)は1ページ8ページという扱いになっている。
下記の記事作成にあたっては上記のグループ1、2およびグループ3の約半数の指揮者を対象にしている。
https://zauberfloete.seesaa.net/article/491252365.html

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