「エステルハーツィ・レコーディングス」

アダム・フィッシャー指揮オーストロ=ハンガリー・ハイドン管弦楽団によるハイドン:交響曲全集。
ニンバス・レーベル/Nimbus Records*1により、1987年から2001年まで14年かけて録音が行われたが、全集完成直後にニンバスは倒産。
その後、Brilliant Classics からハイドン:交響曲全集(33枚組)として発売され現在に至っている。
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しかし、Brilliant のセットには録音年月が記載されているだけで、他の情報まったく載っていない。
Nimbus時代のセット(数枚ずつ分売されていた)には、録音時期はもちろん、コンサートマスター始め、主要なソロのソリストが記載されていた。
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例えば、第40~54番のセットには、コンマスとして、
ライナー・キュッヒル、ライナー・ホーネク、エクハルト・ザイフェルト*2、ヴォルフガング・レディク*3
の名前が記載されている。

また、第88~92番のセットでは、2人のコンマス
ライナー・キュッヒル(第88,90,92番、協奏交響曲)
トマス・ブランディス(第89,91番)
および、2人のソリスト名が記載されていた。
フリッツ・ドレシャル(第88番)
ゲルハルト・トゥレチェク(第90番)

さて、この全集のプロデューサーだった ドミニク・ファイフェ/Dominic Fyfe*4氏が 2001年12月に執筆したという
「エステルハーツィ・レコーディングス」という資料が、
アダム・フィッシャーのファンクラブ会長という方のブログで紹介されている。
http://blog.livedoor.jp/haydnphil/archives/2022-09-15.html
http://blog.livedoor.jp/haydnphil/archives/52528489.html
http://blog.livedoor.jp/haydnphil/archives/52528574.html
http://blog.livedoor.jp/haydnphil/archives/52528575.html
http://blog.livedoor.jp/haydnphil/archives/52528688.html
http://blog.livedoor.jp/haydnphil/archives/52528710.html
http://blog.livedoor.jp/haydnphil/archives/52528772.html
http://blog.livedoor.jp/haydnphil/archives/52528833.html
http://blog.livedoor.jp/haydnphil/archives/52528861.html

レコーディング・セッションの現場の話など、興味深い内容にあふれており、
ブランディスが第89,91番に加え、第83,85番でもコンマスを務めた経緯、
さらに具体的な奏者の名前が記載されているのはひじょうに貴重な記録と思う。
〇第5番のホルン:ギュンター・へグナー
〇第9番、88番のオーボエ:ゲルハルト・トゥレチェク
〇第38番、26番、67番のオーボエ:ハラルド・ヘルト

*1)Nimbus Records
1972年に創設、当初からナチュラル・サウンドを標榜し、全方位的な自然な音場を再生するアンビソニック(ambisonic)方式による録音を開発し、早くからデジタル録音を手掛ける
2001年10月に倒産したが、旧オーナーが買い戻して復活、という経緯をたどり、復活後はほとんどCD-Rで旧譜をリリースしている

*2)Eckhart Seifert
1952年オーストリア、オーバーエスターライヒ州ヴァイアー生まれ、1976年からWPh 1stヴァイオリン奏者
ウィーン・ムジークフェライン弦楽四重奏団 、ウィーン・リング・アンサンブル メンバー

*3)Wolfgang Redik
1968年グラーツ生まれ
グラーツ音楽院を経てウィーン音楽大学で学ぶ
グスタフ・マーラー・ユンゲントOのコンサートマスター、ヨーロッパ室内Oメンバー
1992年からオーストロ=ハンガリー・ハイドンOの第1コンサートマスター
2007年からは、カメラータ・ザルツブルクのほか、ウィーン室内O、ハンブルク州立フィルハーモニーO、ムジークコレギウム・ウィンタートゥール、シュトゥットガルト室内Oの指揮者

*4)Dominic Fyfe
その後、DECCAのプロデューサとして多くの録音を手掛ける
https://www.discogs.com/artist/1171455-Dominic-Fyfe?page=1

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